自民・下村博文氏、衆院政倫審を欠席へ 安倍派関係者が見送り説得

https://mainichi.jp/articles/20240306/k00/00m/010/158000c… 下村氏は出席の意向を示していましたが、党幹部によると、安倍派関係者が出席を見送るよう下村氏を説得したといいます。

自民・下村博文氏、衆院政倫審を欠席へ 安倍派関係者が見送り説得

毎日新聞2024/3/6 18:07(最終更新 3/6 18:07)556文字

自民党の下村博文氏
自民党の下村博文氏

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会(政倫審)に、安倍派の下村博文元文部科学相は出席しない見通しとなった。下村氏は出席の意向を示していたが、党幹部によると、安倍派関係者が出席を見送るよう下村氏を説得したという。党執行部は17日の党大会前に衆参両院の政倫審を終えて、裏金事件の「説明責任」に区切りを付けようとしている。

 下村氏は4日、国会内で記者団に、政倫審出席について「私自身はしっかりと説明を果たす準備をしている」と党幹部に伝えたことを明らかにした。ただ、「衆院で政倫審を再び開催するのであれば」と留保を付けて、開催要件となる「申し出」をするかどうかについては「党に判断をお任せする」と明言を避けていた。

安倍派幹部4人が出席した1日の衆院政倫審では、パーティー券収入の還流を継続した経緯を巡り、説明に食い違いが目立った。立憲民主党など野党は、安倍派事務総長を務めた下村氏が事情を知っているとみて、政倫審出席や参考人招致を求めている。自民の浜田靖一国対委員長は5日、下村氏の政倫審出席について記者団に「必要であれば自分で手を挙げて手続きしてほしい」と言及。下村氏は同日、記者会見を6日に開くと報道各社に連絡したが、約1時間半後に「別の用事が入った」としてとりやめていた。【川口峻】